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◇◇◇◇◇◇VOL-7「高周波誘導加熱の原理(その5)」◇◇◇◇◇◇
メルマガ読者の皆さん、永らくご無沙汰してしまいました。
今回は、週をまたいで、VOL-7、VOL-8と続けての発行となります。
ホームページ:http://www.eguchi-hf.co.jp.
今回、VOL-7では、「高周波誘導加熱の特徴」について整理します。
項目 | 内容 |
---|---|
(1)クリーンである | ガスや油などの燃焼を伴わない加熱なので火炎も無く、クリーンである。 |
(2)加熱効率が良い | 被加熱金属に直接電流を流す直接加熱のため、加熱効率が良い |
(3)急速加熱が容易 | 他の加熱法に比べ電力密度を高くできるため、急速加熱が容易で、小スペース化が可能である。 |
(3)部分加熱が可能 | 加熱コイル形状を適切化すること、周波数を適正に選ぶことで、部分加熱・表層加熱が可能。 |
(4)均一加熱が可能 | 上記と反対に、周波数・電力・加熱時間等を調整することで、均一加熱が可能。 |
(5)制御性が良い | 直接通電加熱であるため加熱量に対する外乱が少なく、再現性も良いため、コンピュータ制御などを用いた制御性が良好。 |
(6)雰囲気を選ばない | 燃焼を伴わないので、雰囲気を選ばず、真空中、無酸素雰囲気中などでの加熱が可能。 | (7)電磁力を使うことが可能 | 加熱時に発生する電磁力を利用して溶融金属の攪拌・浮遊溶解などが可能。 |
上記以外にも、高周波誘導加熱には沢山の特徴があります。
これらの特徴は、まさに「人と環境に優しいエコな加熱」と言えます。
高周波誘導加熱の応用分野が更に拡がり、地球環境の改善につながることを期待しています。
さて、次回から、3回にわたって、具体的なコイルの形状と加熱パターンについて、図を用いて説明したいと思います。
高周波誘導加熱に関する基礎的な話を出来るだけわかりやすく、不連続テーマ・不定期発行のメルマガで進めてまいります。
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